ニュース&トピックス | 東京法律事務所

2016年のニュース

事件紹介

築地公務執行妨害でっち上げ国賠事件、東京高裁でも勝訴(今泉弁護士小部弁護士

公務執行妨害をでっち上げられて逮捕・勾留された二本松進さんらが東京都・国を相手に国家賠償を請求した事件で、11月1日、東京地裁に続き、東京高裁も警察官らの違法行為を認める判断をしました。
以下に声明を引用します。

2016年11月1日

築地公務執行妨害でっち上げ国賠請求控訴事件判決についての声明


  • 1 事案の概要

    本件は、新宿区で鮨店を経営する二本松進氏が、中央区築地市場路上において仕入中、築地警察署交通課の婦人警官2名(高橋眞知子、渡邊すみ子)から、不当な「駐車違反」の取締りを受け反論したところ、突然「公務執行妨害、傷害」をでっち上げられて逮捕され、19日間にわたって勾留された事件である(事件自体は不起訴処分で終了)。
    二本松進氏は、妻月恵氏とともに、不当逮捕と長期の勾留で被った精神的苦痛等について、国、東京都を相手に国家賠償裁判を2009年10月に東京地裁に提訴した。

  • 2 訴訟における争点

    本件における最大の争点は、築地市場にいつものように月恵氏の運転で仕入れに行った二本松進氏に対し、高橋・渡邊両警察官が「適正な公務」を行ったのか、その「公務」の執行を妨害する「暴行」を二本松進氏が振るったのかどうかという点であった。
    6年の長期にわたる審理を経て、東京地裁は、「暴行のいずれについても、明確さに欠ける部分のほか、看過することのできない変遷または齟齬があったり、仮にその証拠関係のとおりであったとすればそれ自体が不自然であったり疑問が生じる部分を多く含んでいる」などと判断、警察官らの証言の信用性を否定し、東京都に対し、二本松進氏に240万円を支払うよう命じた(平成28年3月18日)。
    これに対し、東京都が不服として控訴をしたのが本件である。なお、原告側も、月恵氏の慰謝料請求等が認められなかったことから控訴を提起した。

  • 3 高裁判決の概要

    2016年11月1日、東京高裁は、地裁判決を基本的に維持した。その上、高橋警察官が、暴行を受けた部位について「胸」から「切符かばんや腕」に変遷したことについて、不自然で信用できないと改めて判断するとともに、暴行がなかった旨の目撃者らの陳述書について、「陳述の信用性を疑わせる具体的な事情」がないとして、目撃者の陳述の信用性を肯定し、東京都に改めて金240万円の賠償を命じた。一方、妻である二本松月恵氏の慰謝料、二本松進氏の経営する会社の被った損害についてまでは認めなかった。

  • 4 最後に

    不当な捜査に抗議しただけで公務執行妨害をでっち上げられるという事例は実は少なくないが、それが正義に基づいて断罪される事例は少ない。警察官による違法・不当な取締り、恣意的な権力濫用により多くの被害者が泣き寝入りを強いられているのが現実である。今回、警察官による不正を断罪した裁判所の判断は大きい。警察権力の濫用は、冤罪の温床である。悪質な権力犯罪を許さないため、私たちは国民救援会とともに引き続き力を尽くす決意である。


原告 二本松進
原告代理人弁護士 今泉義竜/小部正治
〒160-0004 東京都新宿区四谷1−4四谷駅前ビル 東京法律事務所
電話 03-3355-0611 FAX 03-3357-5742


PAGE TOPPAGE TOP

ご相談のご予約は、予約申し込みフォームまたはお電話でお申し込み下さい
お気軽にお電話ください03-3355-0611
予約申し込みフォームへ
スマホサイトを表示