お知らせ
憲法紙芝居
東京法律事務所では、自民党が昨年発表した改憲草案を題材に、今、日本国憲法がどのように変えられようとしているのかについて分かり易く伝える紙芝居を作成しました。
この紙芝居については、パワーポイントまたはjpeg形式でのデータをメールにて提供しています(ご利用される際には、任意額のカンパをお願いしています)。データをご希望の方は、ファックス又はお問い合わせフォームにてご連絡ください。
また、憲法の学習会などへの講師派遣要請にも応じておりますので、お気軽にお問合せください。

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憲法とは何でしょうか?意外と知られていませんが、憲法は、「権力」を縛り、好き放題にさせないための決まりごとです。国が勝手に、私たち一人ひとりにおそいかかったりしないように、私たちを守るためのものなのです。これを「立憲主義」といいます。 |
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憲法は、権力を縛った上で、「個人の尊重」を絶対に譲れない原則としています。これは、大人も子どもも、一人ひとりがかけがえのない存在で、大切にされなければならない、ということです。国は、あくまで、そうした個人を支えるものとして存在するものとして位置づけられています。 |
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そのために、憲法は、簡単に変えることができないようになっています。国会では、3分の2以上、10人だったら7人以上の国会議員の賛成がないといけないし、私たち国民も、半分以上の人が賛成と言わなければ変えることができないのです。憲法は、「個人の尊重」をはじめ、私たちを守るとても大切な原則を定めたものだから、そのときの気分や勢いで、簡単に変えてしまうことがないようにするためです。 |
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ところが、今、自民党は、そんな憲法を変えてしまう草案を言い出しています。自民党の草案では、今の憲法とは逆に、私たちを縛り上げてしまう憲法になっています。私たちにあれをしろこれをしろと命令し、逆に国には好き放題をさせようというものなのです。 |
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憲法をそのように変えるために、自民党は、憲法を変える方法自体を、楽ちんで簡単なものにしようとしています。山がさっきより低いですよね?国会議員は過半数の賛成で、私たち国民の投票は、「有効投票の」過半数の賛成で憲法を変えられる、ということにしようというのです。 |
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では、自民党の改憲案の内容を見ていきましょう。まず、日本は、「天皇を戴く国」である、というのです。今の憲法では私たち一人ひとりが、国で一番大切ですが、自民党案では、「天皇」という人が一番エライのです。そして、私たち一人ひとりより、国や自治体の都合のほうが大事で、「国民主権」や「個人の尊重」といった、今の憲法の原則を否定する内容になっています。 |
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次に、自民党改憲案は、憲法9条を変えることを大きな目玉にしています。アジア・太平洋戦争という、以前日本が起こした戦争で、多くの外国の人を殺し、日本人自身もたくさんの人が亡くなりました。今の憲法は、そんなことは二度と嫌だということで、戦争の放棄、軍隊の放棄を決めたのです。間違った戦争を起こさないためには、軍隊をなくすことが一番だ、ということなのです。それが憲法9条です。当時の国民の圧倒的多数が、この憲法9条を支持しました。 |
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たとえ、隣の国との間でもめ事が起きても、武器を使って相手を倒して解決するやり方は取りません。憲法9条は、徹底的な話し合いによっていろいろな問題を解決することを国に義務付けています。ここでは、国と国との間で、境目がどこかということを話し合っていますよ。 |
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実際には、アジア・太平洋戦争のあと、アメリカの要求で、日本には、自衛隊が作られました。そしてアメリカが起こしたイラク戦争やアフガン戦争を後ろで支えています。しかし、憲法9条のおかげで、これまでに自衛隊員が外国の人を殺したり、逆に外国の人から殺されたりすることはありませんでした。 |
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自民党の改憲案は、この9条を破り捨ててしまおうというのです。そして、「国防軍」という軍隊を作る、というのです。世界のどこでも、アメリカと一緒になって、日本も戦争できるようにしようというのです。 |
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戦争をしようとすると、それに反対する人たちの自由が邪魔になります。自民党の改憲案の3つめの特徴は、私たちの自由をあまり使わせないことにしよう、というものです。今の憲法では、国が私たちの「表現の自由」を制限することを原則として禁じています。「政治家が悪いことしているぞ」とか、言いたいことを自由に言ったり、「原発はいらないから止めろ」とか、「保育園に入りたいけど入れない人がいっぱいだから保育園をもっとつくれ」とか、国がやるべき仕事を求めたりすることが自由にできます。 |
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でも、自民党の改憲案は、こういうふうに自由にものを言ったりするのを認めると、「戦争のおかげで不便な生活になった」「外国の人を殺すのなんて嫌だ」「戦争をやめろ」といった言葉も町に一杯あふれるので、それでは都合が悪い。そこで、「それは公益に反する」ということにして、こうしたことを言ってはいけない、それをしたらおまわりさんが捕まえに来るぞ…というふうにすることをできるようにしています。 |
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自民党の改憲案は、国が、「これは緊急事態だ」と決めたら、100日間にわたって、ありとあらゆる権利を止めることができる、ともしています。例えば、戦争のために、食料や物が必要になったら、私たちが自由に買い物できるのを止めさせて、国防軍が物を持って行ってしまうこともできるのです。 |
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さらに、自民党の改憲案では、社会権(生存権)という権利に対してストップをかけています。今の憲法では、誰でも、健康に、働きながら自分のしたい遊びや趣味などをして、生活することができるんだよ、となっています。国はそのための必要なものを作らなければなりません。健康保険や、認可保育園、雇用保険や生活保護制度は、みんなそういう仕組みです。 |
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ところが自民党の改憲案では、国のお金がなくなってきたら、こうした仕組みをなくしていく道が用意されています。戦争をしてお金が足りなくなってきたら、いろんな制度は壊されてしまうでしょうね。 |
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じゃあ、保育園がなくなったらどうするんでしょうか。老人が入る介護施設がなくなったら?「それは自分のおうちでなんとかしてね。」自民党の改憲案は、そう言っているんです。「家族は助け合え!」って。 |
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こんな自民党の改憲案の国と、今の憲法の国。今、二つの道の選択を、私たちは迫られています。どちらがいいですか?決めるのは私たちです。 |