事件紹介
平井哲史弁護士、今泉義竜弁護士が担当する加藤美蜂園本舗不当労働行為事件で、東京都労働委員会が労働者側勝利の救済命令を出しました。
サクラ印はちみつで知られる加藤美蜂園本舗では、2012年に就任した新社長が労働組合(全労連・全国一般労働組合東京地方本部一般合同労働組合)を敵視し、組合員に対し賞与の減額や配転・降格などの不利益処分を繰り返す事態となっています。
労働組合は、労使関係の正常化のために団体交渉による事態の打開をはかっていますが、会社側は組合員に対する降格・配転について、訴訟係属中を理由に団体交渉を拒否しました。
東京都労働委員会は、会社が労働組合との団体交渉を拒否したことについて、正当な理由のない団体交渉拒否であり(労働組合法7条2号)、かつ組合弱体化を狙った支配介入であるとして(労働組合法7条3号)、会社に対し誠実に団体交渉に応じるよう命じました。
なお、会社側は命令を不服として中央労働委員会に再審査を申し立てています。
命令の詳細は東京都労働委員会ウェブサイトをご覧ください。
http://www.toroui.metro.tokyo.jp/image/2016/meirei26-111.html