弁護士 笹山 尚人

- 笹山 尚人
- [ささやま なおと]
- 第二東京弁護士会所属
1970年札幌市生まれ
1994年中央大学法学部卒業
2000年司法研修終了(53期)
2000年弁護士登録、第二東京弁護士会に所属・東京法律事務所に入所
- 2006年6月~2008年6月 青年法律家協会弁護士学者合同部会事務局長
- 2008年6月~2012年6月 青年法律家協会弁護士学者合同部会副議長
- 2011年11月~ 福島原発被害弁護団事務局長
- 2015年12月~2020年12月 首都圏青年ユニオン顧問弁護団事務局長
- 2017年4月~2018年3月 第二東京弁護士会常議員
- 2020年6月~2022年6月 青年法律家協会事務局長
- 2022年6月~ 青年法律家協会弁護士学者合同部会議長
- 主な取扱業務
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労働事件全般(労働者側)、契約法一般、不動産取引、相続・遺言・成年後見、家族問題、借地・借家、交通事故、各種損害賠償事件、債務整理・破産・民事再生、刑事弁護など
- これまで取り組んできた事件
- ・京王新労組分社化リストラ事件
- ・すき家団交拒否・未払い賃金事件
- ・SHOP99名ばかり管理職事件
- ・東京都教育庁超過勤務手当未払い事件
- ・全大教国立高専賃下げ事件
- ・三菱ふそうやキヤノン、光洋シーリングテクノといった派遣切りや偽装請負事件
- ・カフェ・ベローチェ事件
- ・東京都立墨東病院薬剤師残業代・パワハラ事件
- ・オートバックス労働契約法20条事件
- ・馬場社労士事件
- ・東京税理士会神田支部事件
- ■単独著作
- 「人が壊れてゆく職場〜自分を守るために何が必要か」(光文社新書)
- 「労働法はぼくらの味方!」(岩波ジュニア新書)
- 「それ、パワハラです」(光文社新書)
- 「パワハラに負けない! 労働安全衛生法指南」(岩波ジュニア新書)
- 「ブラック企業によろしく 不当な扱いからあなたを守る49の知識」(KADOKAWA)
- 「ブラック職場 過ちはなぜ繰り返されるのか?」(光文社新書)
- ■共著
- 「学校で労働法・労働組合を学ぶ」(きょういくネット)
- 「フリーターの法律相談室」(平凡社新書 当事務所の井上幸夫弁護士が共著者)
- 「働くルールの学習」(きょういくネット)
- 「法律がわかる事典」(日本実業出版社)
- 「イミダス現代の視点2021」(集英社新書)
- ■編集
- 「自治体職員の働く権利 Q&A」(自治労連顧問弁護団編。日本評論社)
- *編集委員会のメンバーとして参加し、執筆もしています。
- ■監修
- 「おしえて、僕らが持ってる働く権利」(清水直子著、合同出版)
- 「しごとダイアリー」(合同出版)
- 「組織と働く人を守る 職場の重大トラブル防止ブック」(現代けんこう出版)
2024年は、東京税理士会神田支部事件において東京高裁で逆転勝訴判決を得る、馬場社労士事件で鹿児島地裁に続き、福岡高裁宮崎支部で勝訴判決を得るなどの成果をあげることができました。
このほか、労働事件の本裁判や労働審判、交渉案件で依頼者の皆様の権利を実現する内容を勝ち取ることができました。
また、福島第一原発事故被害の賠償を求める取り組みでは、いわき市民訴訟で最高裁から不当な上告棄却等の判断がくだされましたが、6月17日に最高裁を取り囲むヒューマンチェーン運動を成功させ、原発事故許すな、原発再稼働許すなの大きな運動に参加できました。
2024年は、物価高の影響を受け、賃上げどころか、労働条件の不利益変更を使用者から提示される労働組合も多く、そうした労働組合の現場のたたかいのご相談も大変多かったのが特徴です。
引き続きハラスメントや性暴力の被害に遭う事例が頻発し、2024年もこれらの相談は多く、私の労働事件の一大テーマとなっています。
青年労働者、非正規雇用の労働者の権利実現は、弁護士登録以来の私のテーマです。この分野でも、さらにいっそう尽力が必要だと考えています。
そうした取り組みの中で、問題の解決に向けて、労働組合と伴走し、その活動を強化するのは私のライフワークだと考えています。
労働事件以外では、相続事件、離婚事件など、家族関係の問題のご相談も大変多く、現在後見人業務にも取り組んでいるところです。
何よりも、ご相談者がおっしゃる被害や気持ちに寄り添い、共感できる弁護士でありたいと考えています。難しい問題であっても、それを解決するにはどうしたらいいか、知恵を絞って、ご相談者と共に解決の道を探ることを大切にしています。
そのうえで、成果をあげることにこだわっていきたい。ご相談者は解決したい願い、こうなってほしいという希望があってご相談に見えられます。その願いをどのように、どうやって実現していくか。そこに尽力をします。
趣味は、音楽(ハードロック・ヘヴィメタル)の鑑賞及びライヴへの参加、小説(本格推理小説に限る)の読書、スキューバダイビングとスキー(最近、本当にやれていない)。
2024年は、いくつかのライブに参加できました。私をハードロックの世界に引きずり込んだバンド、「VOW WOW」の2025年1月の復活ライブにも参加できまして、感無量です。今年はさらに、ライブを楽しめる年になりますように。
最近読んだ本で面白かったもの
「労働者の権利と労働法における現代的課題」(井上幸夫・鴨田哲郎・小島周一編 日本評論社)
徳住堅治弁護士の喜寿を祝して、弁護士・研究者が論文・エッセイを執筆したものを集めた書籍ですが、現代の労働問題の課題、たたかいの方向性が見える。実務にも役立つ論文も多数。ちょっと高い。。。
「なぜ日本は原発を止められないのか?」(青木美希 文春新書)
原発政策の転換もありこのままで良いのか?という問題意識にしっかり答えてくれる書籍です。ジャーナリストが、原発事故からの問題事実を、しっかりあぶり出してくれています。
「あなたには殺せません」(石持浅海著、東京創元社)。
「推し」作家の近作。犯罪計画の相談をされたコンサルタントが「やめておいたほうがいい」とその穴を指摘するというユニークなお話し。相変わらずそのロジックの展開が魅力的すぎる。