開催レポート

60周年記念連続セミナー第三回、たくさんのご参加ありがとうございました。

東京法律事務所第三回セミナー「非正規雇用~もう無権利のままにはしない!~」は224名の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

セミナーの様子

まず、中川勝之弁護士が「非正規労働者のたたかいの到達点と課題」と題して講演しました。(レジュメPDF)
当事務所が関わった非正規労働者のたたかいの代表例として、丸子警報器事件、ヒルトン事件、一橋出版=マイスタッフ事件、中野区非常勤保育士解雇事件を紹介。訴訟と運動で非正規労働者の権利を前進させてきた歴史を振り返りました。最後には丸子警報器事件の当事者の方がスペシャルゲストとして登壇。当時の思いを語っていただきました。

セミナーの様子

続いて、構成劇「四谷動物園事件」の上演。笹山尚人弁護士が脚本を書き、当事務所の事務局と弁護士、そして労働組合の方々が演じました。動物園でパワハラを受ける非正規労働者が組合に入って立ち上がるストーリー。迫真の演技に会場からは笑いや共感の拍手が起こりました。

セミナーの様子

最後は、青龍美和子弁護士が「非正規雇用のたたかいの今とこれから」と題して講演。(レジュメPDF)
また、差別と闘う東部労組メトロコマース支部のみなさんや郵政産業労働者ユニオンの方、洋麺屋五右衛門事件やすき屋事件を闘ってきた青年ユニオンのみなさん、雇止め通告を受けた派遣労働者の方が登壇し、それぞれの思いを語り、現場でのたたかいを交流しました

感想のご紹介

◆第1部 「非正規労働者のたたかいの到達点と課題」の報告はいかがでしたか?

  • ●中川先生のお話とても興味深く面白かったです。丸子警報器争議の原告のお話が聞けてとても良かったです。
  • ●たたかいの歴史がわかりました。
  • ●名前だけ知っている内容でしたが、当該からの声を聞け、労働組合に関わる者として元気が出ました。学ぶ機会を増していきたいと思います。
  • ●丸子警報器事件の当事者の発言に胸が熱くなりました。
  • ●裁判で法的な勝利を得ることだけでなく、労働の実態に光りを当てて多くの人にそれを知ってもらうべく運動を行うことが重要だということがわかりました。
  • ●丸子事件の当事者の話と中川弁護士のたたかいの歴史が運動の重みとなってこれからも頑張らねばと感じた。
  • ●わかりやすくて、様々な問題提起を受けました。
  • ●労働問題について、大変参考にさせて頂くことができました。
  • ●よかった。特に丸子警報器の人の生の声が聞けたのが良かった。
  • ●丸子警報器の方のコメント「組合に入って良かった」、非正規を入れたその時の組合が「裁判をすすめて行く」など、攻めの姿勢だった事など、「これ以上悪くないんだよ」と明るく話された事に励まされた感じです。
  • ●実態を伝えること、人数の多さがとても重要であることがわかった。敗訴後の行動が和解など色々改善につながるのだと実感できた。
  • ●それぞれの争議の到達点や運動とのつながりが分かって良かったです。
  • ●当事者の方がされた話は感動しました。明るいメンバーによって頑張れるのは素晴らしいです。
  • ●非正規の戦いが本流になってきていると感じた。原告のお話もとってもよかった。たたかいには立ち上がる心の変化について仲間を信じること。
  • ●丸子警報器事件の経緯を聞き、今でも画期的な内容であると感じました。
  • ●労働者、労組にとってますます厳しい状況となっていますが、東京法律事務所の先生方が60年の歴史を通じて、針の穴を通すような戦いを続け貴重な判例の成果を残してくださった事実の一端に触れることができ大変嬉しく存じました。丸子警報器事件を闘われた生き証人のお話、感動的でした。
  • ●地方自治体での非正規雇用が広がり、労働者の権利が守られていない実態を知り改めて驚いた。
  • ●非正規のたたかいの原点ともいえる丸子警報器争議の解説と当事者の方の報告は大変な感銘を受けました。
  • ●当事者の方の話は分かりやすく、頑張りようには涙が出た。ひとつひとつのたたかいが労働条件を良くしていくのであろう。
  • ●争議当事者の方の言葉に共感する事が多かった。自分自身の経験を思い返す事ができた。
  • ●丸子警報器裁判の判決は、当事画期的なものとして受け止め、当時会社との団交で非正規社員の処遇改善要求のやりとりに活用したことを思い出します。この勝利判決のために丸子町内の署名の取り組みを知りました。判決の背景にはやはり労働組合と当該者の活動が重要であることを再認識。
  • ●団結して頑張れば、悪しき待遇は改善できる。丸子警報は正社員とほぼ同じ待遇となって良かった。ご苦労されても最後まで頑張ったことに敬意を払いたい。
  • ●とてもよくわかりました。1999年に丸子警報器事件というすでに判決が出ていたとは全然知りませんでした。これ、今でも使えばよいと思います。
  • ●当事者の方の話を聞けてよかったです。自分の生まれたころからすでにたたかっていた人がいて、変えていったということはとても勇気づけられます。

◆第2部 構成劇はいかがでしたか?

  • ●大変面白かったです。みんなキャラクターが立っていて見ていて面白かったです。ありがとうございました。
  • ●よく練習した成果が出ておりとても良かったです。
  • ●やけにリアリティがあるなと思っていたら、実際にあったこととのこと。色々な所でありそうですしパワハラも同じような感じで起こりそうです。色々な所で劇で伝えることはいいと思います。
  • ●おもしろいですね。シナリオがよかったのでしょうか。
  • ●演劇という伝わりやすい方法で労働者の戦いの具体的な様子が掴めて共感がありました。
  • ●問題点がわかりやすかった。人権がいかに大切か解った。
  • ●とても面白くて何度も笑いました。緊迫した報告の合間の劇で、セミナーの構成そのものもよく考えられていると感嘆しました。
  • ●非常に分かりやすくて参考になりました。
  • ●とても分かりやすくて良かったです。さすが弁護士さん達の演技は本物だけにリアルで、昔を思い出しました(野村證券男女差別裁判)。
  • ●とても面白かった。皆さん迷役者!
  • ●熱がこもった劇でしたね。道具もそろえて、団交シーンもすごみがありました。今後も期待しています。
  • ●パワハラというモラル違反が正規、非正規という壁で正しく解決されないが方が全国に多くいるのでは?と感じ、知っていくこと、情報を発信していくことの大事さを知った。
  • ●「原作」があるせいか、とてもよかったです。皆さんセリフ上手!法廷劇みたいでした。
  • ●素晴らしい。よくできています、感動しました。
  • ●あの劇は当方が在住する区の隣の区の話だったのですね。どこでも起こりうる話ではないでしょうか。そのように感じました。
  • ●おもしろい取り組みと感じました。いいですね。
  • ●熱演お疲れ様でした。お忙しい時間を割いての練習も大変だったと思います。客席を巻き込んだかたちでの演出が面白かったです。動物役(檻の中の)ご出演にちょっと期待してたのですが・・・
  • ●楽しい構成でありながら、深刻な状況を的確に表現されていてとても素晴らしかったです。
  • ●出席者を知っていてとても笑える、考えさせるきっかけを含んだ寸劇でした。
  • ●楽しい劇でした。素人劇とは思えない良くできた劇でしたね。裁判の内容がよくわかり良かった。
  • ●楽しい内容でしたが、争議の当事者としては少し痛い所も(心の部分)ありました(笑)
  • ●面白かったです。東京法律事務所の宣伝劇としても、また裁判闘争を決意させるためのものとしても活用されるのでは。
  • ●なかなか面白く分かりやすい劇でした。新しい試みですね。弁護士、労働組合も舞台度胸が必要なのだなと思いました。しかしこのような舞台も入れて活動を取り上げていくのは必要ですね。

◆第3部 「非正規雇用のたたかいの今とこれから」の報告はいかがでしたか?

  • ●本当に来てよかった。最後の人の話、胸を打ちました。
  • ●青龍先生のお話は分かりやすくて面白かったです。メトロコマースの方々や日本郵便の方が今頑張っている姿に励まされました。
  • ●やはり当事者からの報告は大事だと思いました。
  • ●生協労連に関わるものとして、一緒に取り組んで行きたいと思います。
  • ●メトロコマースの方々ぜひ勝ってもらいたいです。
  • ●経済的な不遇を正社員との間の差別に投影しているのではなく、正社員との間の差別そのものが労働者の人格を毀損するものであるということを知れました。
  • ●非正規労働者がまとまるというのは本当に難しいが、この集会で励まされた。真の組織化とは心からの共感で成り立つものだと思うから、勇気をもって生きていきたい。
  • ●皆さまの声が聞くことができて大変良かったです。
  • ●弁護士の正義と、たたかう当事者の決意あふれるセミナーでした。3部ともに充実した内容です。労組も頭をやわらくして頑張らなければ!東京法律事務所のさらなる発展を願います。
  • ●労働契約法20条を知らすに労働していた。自分と一緒に働く方がどうなのか、周りの人は知っているのか気になった。実際に闘われている方からの声を聞くと胸が痛みます。頑張りましょう。
  • ●我々のプライドや仕事をする意味、考えなければいけないことだと思いました。
  • ●あらためて、非正規労働者のおかれているきびしい状況を認識する報告だった。出版でも取次、書店など厳しい状況があります。
  • ●メトロコマース、郵政、まともな要求に対してたたかいは広がるし展望が生まれると思いました。すき家、洋麵屋→たたかいの教訓になります。派遣法改悪許せない。あきらめずに頑張りましょう。派遣の方の訴え、切実です。
  • ●当方も非正規(障害者雇用)で働いておりますが、残念ながら労働契約法20条のロジックにすら乗ることができません。(業務が補助的なものでしかないため)。派遣法改悪の問題もあり、労働契約法の副作用を被ることになるのではないかと大きな懸念を抱いております。これ以上人から「もの」扱いにされていく流れはなんとしても止める必要があると感じます。このままでは次の世代以降に大きなマイナスを残すことになると思います。
  • ●非常に自分自身の考え方、これまでの活動を改めて見直すきっかけになりました。心が動かされました。
  • ●第1部、第3部を通して、長年にわたって正社員と同じ仕事をしてきた有期契約の方の状況がよくわかりました。私も派遣で働いてきたので様々な思いがめぐりました。
  • ●均等待遇を目指してのたたかいが始まったばかりという感じでした。具体化はこれからですね。粘り強くあきらめないことが基本ということがわかりました。
  • ●非正規雇用の皆さんの雇用、労働、交渉に対する姿勢に敬意を表します。今回は素晴らしいセミナーでした。ありがとう。
  • ●各事案について知るにつれて、正しい論理が正しい事実になるという事の大切さと重要さを実感しました。
  • ●メトロコマースの「人間の尊厳」に感銘を受けました。
  • ●今、損保の職場では、非正規雇用は縮小しており、労働組合の喫緊の課題となっていませんが、労働社の分断を狙いとする非正規と同質の労働条件差別は存在しています。丸子警報器の感想にも記したとおり、あらためて労働組合に結集した取り組み、労働組合への組織化を感じるものです。
  • ●「正社員は悪くないとわかっていても、妬んで、恨んでしまって人間関係が悪くなる、人格も悪くなる。人間としての尊厳を守りたいから裁判を起こした」という言葉が印象的です。正社員と同じ待遇になるように応援したい。これから地下鉄の売店の方、郵便の窓口、配達の方を見る目が変わる。皆さん頑張って欲しい。ブラック企業の経営者は人格を磨いて欲しい。思いやりをもって欲しい。
  • ●非正規雇用という制度自体、不合理なものと思います。徹底的に改善していきたいものです。まずは裁判で勝訴することと思います。
  • ●労契法20条を知りませんでした。すごい法律ですね。これを使って提訴されたメトロコマースレディと郵政産業ユニオンのたたかいを応援したいと思います。
  • ●メトロコマース支部のみなさんの熱さとか、生々しさとか好きだなぁと思いました。また、何か機会があればお話したいし、手伝わせていただきたい。と思います。他にもいろんな事例や当事者の方の話を聞けて良かったです。

シンポジウム動画

  • ◆セミナーの様子
  • ◆構成劇 『非正規雇用』~もう無権利のままにしない~
  • ◆青龍美和子弁護士の講演
    「非正規雇用のたたかいの今とこれから」
  タイトル 日時 場所 内容


食い止めよう!
労働時間の規制破壊
やめさせよう!
ブラック な働かせ方
2014年10月25日
※終了しました。
主婦会館プラザエフ
7階カトレア
【第1部】
労働法制規制緩和の現状と今後の課題
(報告:弁護士 菅俊治)
【第2部】
シンポジウム
  • (パネリスト)
    中原のり子さん(東京過労死を考える家族の会)
    大利英昭さん(都庁職病院支部書記長)
    弁護士 今泉義竜

開催レポート



集団的自衛権で
日本はどうなる?
―現代の戦争から考える
私たちの未来―
2015年2月7日
※終了しました。
主婦会館プラザエフ
7階カトレア
【第1部】
現代の戦争の実態~ガザを取材して~
(報告:ジャーナリスト 志葉玲さん)
【第2部】
集団的自衛権をめぐる緊迫した情勢と対抗運動
~いまわたしたちが取り組むべき課題~
(報告:弁護士 坂本雅弥/弁護士 大竹寿幸)

開催レポート



非正規雇用
~もう無権利のままにはしない!~
2015年6月16日
※終了しました。
日比谷コンベンション
ホール(日比谷図書文化館内)
非正規雇用労働者のたたかいの現状と今後の取り組みについて交流し、実務もあわせて紹介します。
(報告:弁護士 青龍美和子/弁護士 中川勝之)

開催レポート



国と企業の責任を問い続ける
~原発・アスベスト~
2015年10月31日
※終了しました。
主婦会館プラザエフ
9階すずらん
福島原発被害やアスベスト被害に対する取り組みや訴訟の現状と今後など、現代にはこれまで考えられなかった新しい問題が提起されます。こうした問題への取り組みと実務を紹介します。
(報告:弁護士 本田伊孝/弁護士 青龍美和子/弁護士 長谷川悠美)

開催レポート



男女平等社会の
実現を目指して
2015年11月18日
※終了しました。
主婦会館プラザエフ
地下2階クラルテ
非正規雇用、ダブル・トリプルワーク、離婚、DV、子ども、生活保護といった女性の視点から様々にあらわれる問題をどうとらえるか。そこに関わる実務も紹介します。
(報告:弁護士 今野久子/弁護士 岸松江/弁護士 長谷川悠美)

開催レポート

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